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「風の古道」より(恒川幸太郎『夜市』 収録)

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日本ホラー小説大賞を受賞したという「夜市」も良かったけど
私は、書きおろしの「風の古道」がむっちゃ好きでした。
どちらもホラーというよりは幻想小説です。

12歳の夏休み、「私」は友達のカズキと一緒に
不思議な古道に迷い込む。
そこは、こちらの世界とは違うルールでなりたつ
太古からある神々や死者たちの道だった。
本来は人間が簡単に通ってよい道ではない。
次の出入り口まで、何キロも歩かなければならない
と知り、二人は愕然とする。
泊めてもらった茶店で出会ったレンという青年に
送ってもらうことになった二人だったが…

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深い緑の、どこまでも続く古道に迷い込む少年達と
そこに囚われているレンという青年の姿が
すごく印象に残ります。
それはノスタルジーかもしれないし
幼子の頃に迷子になったときの心細さかもしれないし
人間の心と死の残酷さかもしれない。
素敵な小説です。


[2007/08 透明水彩]

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